カテゴリ:彼とのこと(思い出)( 7 )

先生と私

私が彼と付き合うようになったのは、彼が帰国する直前でした。

彼は英会話スクールの先生で、私は生徒。
それまで何度か彼のクラスを取っていたし、ロビーで雑談することなんかもあったけど、
ただの先生と生徒。
私は彼のことが『お気に入りの先生』(教え方やしゃべり方が好ましかった)だったし、
彼にとっての私も『お気に入りの生徒』(クラスに積極的だから)だったと思う。
それでも恋愛感情は全くありませんでした。

恋愛感情どころか、先生としては素晴らしいけど、男性としてはちょっと?と思っていました。
というのも、彼の元彼女が私と同じクラスにいたのです。
その女の子は『ここだけの話だけど、私T先生と付き合ってたの!』と、他の生徒や先生に言いふらす(笑)
ような性格だったので、私は『う~ん。ああいう女の子を彼女にしてたのか・・・』と
正直ガッカリしたのを憶えてます。今思えば失礼なヤツですね私。

それから短い期間に色々ありまして、彼と付き合うようになったのですが、
付き合ってから取った彼の授業は2回だったかな。
彼はいままで通りの授業をしたと思うのですが、私は意識してしまって集中できませんでしたね。
彼に親しげに話しかける生徒、私よりもずっとずっと英語ができる生徒、
そんな些細なことにいちいち嫉妬したり落ち込んだりしてました。
付き合うようになってからの方が、スクールでは距離を感じたかもしれません。
その頃には、彼の送別会が毎晩のように開かれており、
生徒とのさよならのハグを見ては悲しくなり、手渡される沢山のプレゼントやカードを見ては
動揺してしまい、『ずいぶんもてるんだね!』なんて嫌味を言ったこともありました。
今思えば、彼がどんなにもてようと、選んだのは私なのだから、もっと自信を持って構えて、
『彼は人気のある先生で、私も鼻が高いワ』位に思っていれば良さそうなものですが、
付き合って日の浅い私、しかも結婚している私を彼はどのくらい真剣に想ってくれているのかなんて、
まったく自信が持てませんでした。

私がこんな状態だったので、彼が先生としてもっと長く日本にいたら、短い恋におわっていたかも。

彼が帰国してから、スクール内の信頼している友達何人かに打ち明けました。
応援してくれる人が多かったけど、
生徒に手を出すなんて、先生として彼の素質を疑うという意見もありました。

今でこそ、彼との恋は本物だと自信を持っているから、私たちにとって耳の痛い意見にも
耐えられるけれど、付き合いはじめた頃だったら?
きっと耐えられなかった、あるいは周りからの目を気にして付き合うことがなかったかもしれません。
私たちはタイミングが良かった。
確かにその要因は大きいですが、それだけではないはず。
彼との恋が本物だって初めからわかっていたら、周りのことなんて気にしなかった。
でも、そんな都合よくいくわけもなく、疑ったり、衝突したり、落ち込んだり、それでもなんとか乗り越えたり、
そんなことの繰り返しを経て、この恋は本物だと言える今があります。
他の人に理解してもらうことは大事だけど、一番大事なのは自分がどうしたいかだと思うのです。
自分がどうしたいか。私は何かに迷ったとき、自分に問いかけます。
多数の理解が得られない方を選んだとしても、それが自分で選んだことなら悔いは無いと思うから。
世間一般には理解されなくても、真摯に頑張る人には必ず応援してくれる人が現れます。
他人の意見は変わるけど、自分で突き詰めて出した答えは変えられない。
自分がしたいことが見えたら、私はあきらめない。
あんまり上手な生き方じゃないのはわかってるけど、それでも私だから。
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by toco_22 | 2004-12-07 19:36 | 彼とのこと(思い出)

見送り

遠距離の恋人と会ったとき、別れ際に寂しいのは見送る側だと思います。
もちろんどちらも悲しいんですけど、見送ったときの喪失感の方が大きかった気がします。

彼がアメリカに帰る日のこと。
私たちにとっては初めての別離の始り。
彼が遠くへ行く実感がなかなかわかなくて、空港でも普通の話をして笑ったりしていた。
チェックインを済ませ、食事をしてる間もなんでもなかった。
飛行機の時刻になって、手をつないで出発ロビーへ向かう。
出国者しか入れないラインを見たときに、私の足は動かなくなって、突然涙がこぼれた。
笑顔で見送るつもりでいたのに、どうにもならなかった。
彼がなだめても励ましても、涙はとまらず、しゃくりあげて号泣する私。カッコ悪すぎです。
笑顔で手を振り続ける彼の姿が見えなくなっても、悲しくて悲しくて泣き続けた。
さっきまで一緒にいた、彼が、いない。
その時の私は、見送る悲しさがわかっていなかったんだ。
この悲しさは、何回味わっても慣れることは無いと思う。

私があんまり泣いたからだろう、ハワイでは彼の出国が後になるようにチケットが取ってあった。
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by toco_22 | 2004-10-07 23:22 | 彼とのこと(思い出)

彼を意識した時

2003年12月英会話スクール主催のクリスマスパーティーにて。
みんなで持ち寄ったプレゼントに番号をつけて、
番号くじを引いて、同じ番号のプレゼントが渡されるというもの。
そのときに隣にいたのが彼。
tocoは何を買ったの?俺はね、とてもおいしいお菓子にしたんだ。
私はね、アヒル型のマッサージ器にした。
そっか。俺のプレゼントがtocoにいくと良いな。
この言葉に、どきっとしたんだよな・・・。
2人で撮った写真を送りたいから、メールアドレスを教えて?と頼み、アドレスを書いてもらった。
そのノートの切れ端は今も持ってる。
2次会の途中で私が帰ろうとした時に、『一緒に帰る』と彼が言った。
女の子は何人もいたけど、やっぱりどきっとしてしまった。
帰る方向が一緒だった私と彼は、同じ電車に乗って、そのとき初めて彼の顔を間近に見た。
彼の緑の目を見て、思わず『きれいな目だね・・・。』
と言ってしまったんだ。これは今でも思うけどね。
彼はしきりに照れてたっけ。
たった10分電車に揺られながら彼といた間、他に何を話したんだろう?全然覚えてないな。
こうして書いてみても、特別なことは何も無かったみたい。
それでも今振り返ると、やっぱりこの日が無かったら何も始まらなかったと思う。
2003年クリスマスの思い出。
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by toco_22 | 2004-10-03 01:37 | 彼とのこと(思い出)

プレゼントは花にしよう。

彼がしてくれたこと、くれた言葉やプレゼントを忘れないように書きとめよう。

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2つ目のプレゼントは籠に入ったお花だったね。
帰国して1ヵ月後の再来日のときだったよね。
仕事帰りの私と駅で待ち合わせしたときに、
渡してくれたお花。
大きな紙袋を持って走ってくるT。
息を切らつつ後ろ手に紙袋を隠して、

はい、これ。
一緒に歩いてるときに、花屋の前を通るとよく見てるから。
白い花が好きだって知ってたけど、急いでたから、飾ってあったのにしちゃったんだ。


とっても嬉しかったな。
幸せの記憶がもっとふえるといいな。
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by toco_22 | 2004-10-01 00:00 | 彼とのこと(思い出)

初めてのプレゼント

彼がアメリカに帰る前に、何か記念になるものが欲しかった。
一人でも寂しい時間を乗り切れるように。いつも彼がいることを感じられるように。
『何か』は何でもよかったのだ。使っていたペンでも良いし、好きなCDでも、なんでも。

記念になるものが欲しいな。
そうだね。何か買いに行く?
ううん。そうじゃなくって、Tが持っているものがいいんだ。Tの事を感じられる何かがいい。
じゃあ、この時計とかは?
すごく嬉しいけど、大事なものでしょ?
うん。高校生のときにお母さんに買ってもらったんだ。とても気に入ってるし、大切なものだよ。
そんな大切なものは貰えないよ!お母さんだって、悲しむと思うし・・・。
大切なものだから、tocoにあげたいよ。『大好きな彼女ができたから、プレゼントした。』と話したら、お母さんはきっと喜んでくれると思う。


そう言ってから数日後。彼はわざわざ、時計屋さんに行って、ピカピカに磨いてもらったのだそうだ。時計屋さんに、『日本に残す彼女にプレゼントする』と話したら、プレゼント用の包装までしてくれたよ。笑いながらそう言って、渡してくれた。

彼が帰る前の日のことだった。
ベルトのサイズは大きいままだったけど、私はすぐに腕につけてみた。
今何時か知りたい?なんてふざけたり。
歩いてるときにも、彼が時間を訊いたり、私の腕をとって時計を覗き込む。
空港で、出発の時間を知らせるのは辛かったけど。

今は私の腕のサイズになって、日本時間を刻んでいる。
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1ヵ月後、私は彼に新しい時計をプレゼントした。
時計が無い間、彼は車の時計が頼りだったそうだ。
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by toco_22 | 2004-07-27 22:51 | 彼とのこと(思い出)

彼との出会い

給付金をもらえるなら!という全く不純な動機で、英会話スクールに通い始めた私。
始めはガイコクジンの先生に緊張して、会話を楽しむどころではありませんでした。
それでもだんだんと慣れてきて、クラスの合間に先生と雑談をするようになったり、
自分と相性が良さそうな先生を見つけるようになりました。
たくさんの先生の内の一人が彼でした。
彼のクラスはいつも満席で、私は数回しか取ったことがありませんでしたが、
彼はクラスが楽しいものになるように、いつも工夫していたので、人気があったのだと思います。今思えば、彼も日本語を勉強していたので、外国語を学ぶことの楽しさも、苦労も知っていたのでしょうね。
私も、『あ~、優しくて良い先生だな。』と好印象ではありましたが、特別な感情は全くありませんでした。彼の方も、特別な印象はなかったそうです・・・。(失礼な!)
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by toco_22 | 2004-07-01 11:27 | 彼とのこと(思い出)

彼を好きなるまで

私が彼と初めて会った時は薬指の指輪もしていたし、
英会話スクールの知り合いも、当然知っていました。
みなさん私が幸せな結婚生活を送っているという前提で、話が進むんですね。
例えばクラス中にも、結婚生活はどう?とか普通に聞かれるわけです。
私は本当のことを話す必要も感じなかったので、適当に受け流していたのですが、
彼だけはそんな私に気付いていたそうです。

結婚の話になると、表情が曇るから、どうしたのかと気になっていた。
もし辛いことがあるのなら、話してみたら?
僕は10日後にはアメリカに帰るから、プレッシャーをかけても大丈夫だよ。


初めて2人で出かけたときに、そう言ってくれたんです。
そのときにはまだ、彼のことを意識してはいなかったのですが、
自分の気持ちを素直に話すことができて、安心できたのを憶えてます。
離婚することで、仕事も辞めなければならなくなること、生活への不安、家族に理解してもらえるかどうか・・・離婚の理由などなどとにかく不安な気持ちをさらけ出せたんです。
それに対して彼は、

日本の社会では、ちょっと勇気がいる決断だろうけど、自分の幸せのために生きて良いんだから。周りのひとのアドバイスは、ありがたいけど、ただのアドバイスに過ぎないんだよ。大事なのは自分の人生は自分で切り拓くこと。そのことに君は気付いたのだから、大丈夫だよ。本当のtocoに戻るだけだよ。

そっか。すとんと心に落ちた言葉でした。友達が同じようなことをたくさん言ってくれてたのに、彼の言葉が一番効きました。このことは、彼を好きになる大きなきっかけだったと思います。
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by toco_22 | 2004-06-30 12:58 | 彼とのこと(思い出)